コンピュータ設定悪戦苦闘メモ

困ったこととその解決策のメモ.万人に有効なことは保証できませんが,お役に立てればうれしいな.

7.openSMILE Windows版をGUIで使えるようにしたい

この記事はWindows7,openSMILE-2.1.0向けに書かれた記事です.Windows10, openSMILE-2.3.0版での設定方法は以下のリンクをご覧ください.

akusenkutou.hatenablog.com

 

 

やりたいこと:openSMILE Windows版をGUIで使えるようにしたい

環境:Windows7

openSMILEは公式サイトからダウンロードできる(2015/12/18時点での安定版最新バージョンはopenSMILE-2.1.0.zip).

 

【状況】

音響分析ソフトopenSMILEのWindows版には,Linux版のようなコマンドラインからの実行だけでなく,グラフィカルに操作するためのインタフェース(GUI)も付いている.コンピュータ操作に詳しくない人にとってはGUIのほうが使いやすいのでそっちを試してみたけどうまく動かない.

 

 【GUI起動の手順と設定】

1.openSMILEbatchGUI.exeのあるフォルダを開く(ファイルを解凍して出来たフォルダ(openSMILE-2.1.0)の下のbin/Win32フォルダ)

2.openSMILEbatchGUI.exeをダブルクリックして起動しようとすると,以下の警告が出る.

Directory with openSMILE configuration files (./config) does not exist.

Please change the 'Work directory' setting accordingly!

立ち上がったGUIでWork directoryを指定できるのだが,なぜか立ち上げるたびに毎回指定し直さないといけない.そこで,(1)のopenSMILEbatchGUI.exeのあるフォルダ内にopenSMILE-2.1.0フォルダにあるconfigフォルダ一式をまるごとコピーする

 3.気を取り直してもう一度openSMILEbatchGUI.exeをダブルクリックして起動すると,今度は警告が出ずに起動する.

4.GUI右上のopenSMILE configuration fileの枠に,(2)でコピーしたconfigフォルダ内にあるファイルから使用するconfigファイルの名前を指定する.configファイルの種類についてはPC設定の話から離れるので,参考資料など見ながら用途に合ったものを選んでください.

5.GUI左上のSelect folder to process...ボタンを押して,解析したいwavファイルがあるフォルダを選ぶ.するとその下の枠に指定したフォルダ内のwavファイルがずらっと表示される.

6.(5)で表示されたwavファイルのうち,解析をしたいファイルにだけチェックを付けて,GUI中央少し下のStart!ボタンをクリックする.すると,右下のログ表示ウインドウに以下のようなエラーメッセージが表示される.

(ERROR) [1] in cArffSink : Error opening file '.\data\output.arff' for writing (component instance 'arffsink', type 'cArffSink')

dataフォルダに解析結果やログファイルを書き込もうとしたけど,dataフォルダが無いと言って怒られてるので,(1)のopenSMILEbatchGUI.exeのあるフォルダに新しくdataフォルダを作成する

7.もう一度(3)~(6)の手順をやってみると,今度はログ表示ウインドウにエラーメッセージが出てないし,progressバーもいい感じに緑色になる.解析結果のファイルは,(6)で作成したdataフォルダ内にあります.解析結果のファイル形式はGUI右中段のチェックで指定してください.ただし(4)で指定したconfigファイルで対応していない形式を選んでも無意味です.

 

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 【感想】

openSMILEを使う人は少ないと思うけど,この情報が役に立ったという人が少しでも居ればいいな.